みなさん、ごきげんよう。FP黒田です。
3月6日(日)にサンケイリビング新聞社千葉本部さん主催のセミナー講師を担当させていただきました。
協賛は、千葉興業銀行さん、カーディフ生命保険・損害保険株式会社さま。
このご縁で、千葉興業銀行さんのガン保障付住宅ローンなどについて、色々ご説明いただきました。
特定疾病保障付住宅ローンは、今やメガバンクを始め、ネットバンクや多くの銀行さんで取り扱っておられますが、通常、別途金利に0.2%、0.3%といった保険料が上乗せされます。
それが、同行では無料!お金がかからずに、ガンになれば、住宅ローンがチャラになります。
「そんなうまい話、滅多にないんでしょ」
みなさん、そう思いますよね?
しかし、昨年1年間のデータでは、毎月1~2件程度の申請があり、平均1,300万円以上の住宅ローンがゼロになっているとか。しかも、住宅ローン返済をはじめてから、がんと診断された期間の平均は、3年半くらい。
おそらくほとんど残債が残った状態で、住宅ローンがなくなったことになります。
最近では、まとまった診断給付金が受け取れる一時金重視タイプのがん保険も増えていますが、1,000万円以上の保障があるがん保険なんて、聞いたことがありません。
しかも、保険料はいくらになるのでしょうか?もちろん、年齢や保険のタイプなど加入条件次第とはいえ、おそらく毎月、数万円単位にのぼるでしょう。
それが、保険料0円なんて・・・・
さらに、同行では、今年1/15に、連生ガン後生付住宅ローン「パートネイド」を発売開始。
この商品は、夫婦双方に対するがん保障付住宅ローンです。夫婦のどちらかが、がんと診断されるか死亡や高度障害状態の場合にローン残高がゼロになります。
通常の住宅ローンの場合、夫が主債務者、妻が連帯債務者としてローンを組むと、妻は団信に入れません。ですから、妻に万一のことがあってもローンは残ってしまうというのが、悩みタネでした。
これまでは、夫婦2人とも団信に入れる商品は三井住友銀行の「クロスサポート」(保険料は、金利+0.18%)や中央ろうきんの「夫婦連生団信」(保険料は、金利+0.1%)、住宅金融支援機構の「デュエット(夫婦連生団信)」(保険料は、通常の機構団信の約1.56倍)がありましたが、残高がゼロになるのは死亡や高度障害状態の場合で、がん保障は対象外。
今や、国民の2人に1人が、がんに罹患するというリスクの高さを考慮すると、住宅ローン返済中に、亡くなるor高度障害状態になるよりも、がん告知を受ける人の方が多いのでは、と思います。
実際に、特定疾病保障付住宅ローンに加入して、返済中にがん告知を受け、住宅ローンがなくなったというがん患者さんのお話をお伺いしたことがあります。
「がんになって、不安で一杯でしたけど、何千万円もの住宅ローンがなくなって、本当に良かった。しかも早期がんだったので、医療費もあまりかかりませんでした!」と、嬉しそうに話してくださいました。
最後に、気になる保険料ですが、前述のパートネイドの場合、通常の住宅ローン金利+0.35%が上乗せされます。
これを、シミュレーションしてみると・・・
【借入れ金額3,000万円、返済期間30年、金利2%、元利均等返済の場合】
⇒毎月返済額は110,885円、総返済額は39,918,600円
【借入れ金額3,000万円、返済期間30年、金利2.35%、元利均等返済の場合】
⇒毎月返済額は116,209円、総返済額は41,835,240円
その差額は、月額約5,300円、総支払保険料は、約192万円です。
ちなみに、たとえば、夫婦それぞれ月額3,000円程度のがん保険に加入すると、30年間で支払い保険料は216万円になります。
さて、これを高いとみるか、安いとみるか・・・みなさんは、どうお考えになりますか?
【連生ガン保障付住宅ローン「パートネイド」】
*千葉興業銀行HPより