みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
本日4日から仕事はじめという方も多いのではと思います。
夫も、「今日は朝から挨拶まわりだー」と言いながら出社していきました。
さて、今年もみなさんには有益なFPアドバイスをご提供できればと考えております。
さて、そこで2021年最初のご提案です。
是非とも「投資」をはじめていただきたいのです。
これまで、「節約」はマストだけど「投資」はベター。
「やりたくない人、投資のことがわからない人はムリにする必要はありません!」とアドバイスしてきました。
けれども、コロナ禍で、収入減少するご家庭が増えている中、それを補てんするために「投資=お金にも働いてもらう」のは重要ではないかと再認識した次第です。
昨年末、2020年12月30日の大納会における、東京株式市場の日経平均株価の終値は2万7,444円17銭。
前日29日には年初来高値となる2万7,602円52銭をつけ、年末の株価としては、史上最高値だった1989年の3万8,915円87銭以来、31年ぶりかつ過去3番目の高値となりました。
現在51歳の筆者は、1989年当時はまだ大学生でしたが、なぜか、すでに株式投資を始めていました。
といっても、実家を出てひとり暮らしをしている身では、仕送りだけでは生活できず、生活費を稼ぐためのバイトに明け暮れる日々。
単位株など売買する資金はなく、気になった銘柄を「るいとう(株式累積投資)」でコツコツ積み立てする程度だったにも関わらず、時価がすごい勢いで上がり、「株式ってスゴイ!!」と大層驚いたのをよく覚えています。
あれから30年以上経過した今、ワタクシが、長期で積み立ててきた資産の評価額は予想以上に値上がりしています。
そして、金融資産額が増加したのはワタクシだけではありません。
日本銀行が12月21日に発表した2020年7-9月期の「資金循環統計(速報)」では、家計が保有する金融資産残高は9月末時点で1,901兆円。
前年比2.7%の増加となり、統計をさかのぼれる2005年以降、こちらも過去最高を更新しました。
増加のおもな要因は、家計の金融資産の54.4%を占める現金・預金が1,034兆円と過去最高を更新したため。
先行きの見えないコロナ禍で、家計の節約志向や消費抑制マインドが強まり、お金を使わず貯めこむ人が‘より一層’増えたことが背景にあります。
たしかに、給料やボーナスは減ってないけど、何となくお金を使いたい気分になれない人が多いのはわかります。
さらに、資産残高が増加したのは、ここ最近の株価上昇によって、保有する投資信託の評価額があがったことも要因としてあるでしょう。
しかし、前掲の「資金循環統計(速報)」では、個人が保有する株式等と投資信託は合わせて253兆円。金融資産全体に占める割合は13.3%です。
つまり、株高の恩恵を受けているのは10人に1.3人に過ぎないのです。これはもったいない(?!)
過去の実績からみると、
20年前、100万円を日本株式に投資していたら2020年11月末で183万円に殖えています。
米国などの先進国株式349万円です。
20年は長いようですが、50代のワタクシの感覚からすると、何だかあっという間でした。
そして、若いうちから投資を始めておいて本当に良かったなあと思っています。
何しろ、株価が下落しても、愚直に積み立てを継続し、保有し続けておけば良いのですから。
もちろん、やみくもに投資を始めろと言っているわけではありません。
基本的な投資の考え方や投資の知識は大切です。
これがないと、運転免許証もなしに、路上に走り出るようなものです。
おそらく、高値掴みをして損切りして、「投資って、ぜんぜん儲からない!」という残念な記憶が残るだけ。
でも、投資を学ぶことは、私たちが今生きている社会や経済のしくみを知ることにつながります。
今後、日本や世界経済がどのような方向性に向かっていくのか?
その中で、私たちはどうすれば良いのか?
お金について考えることは、人生をどう生きるかを考えることだと思っています。
まったく、投資をしなかったとしても、その知識や情報は無駄にはならないはずです。
そして、そのためにも、是非ともFPをご活用くださいね(笑)。