みなさま、こんにちは。FP黒田です。
8月も中旬というのに、まだまだ暑さ真っ盛り。
つい、ネットに「この暑さいつまで」と検索してしまった私です(関東は少なくとも9月中旬まで暑さは続くらしい)
さて、みなさん、夏休みは取得されましたでしょうか?
私は、今年のお盆に娘と実家のある富山に帰省しておりました。
思えば、子どもが小さい頃は、夏といえば、実家に海だの山だのプールだのと遊びまわっていたものですが、中学生になったくらいから部活が忙しかったり、塾や受験でそれどころではなかったり。こんなにのんびりと実家に滞在したのは久しぶりでした。
妹夫婦も同じ時期に帰省するというので、母を連れてみんなで近場のリゾートホテルに1泊2日に出かけました。
昭和15年生まれで、今年83歳になる母は、まだまだ元気とはいえ、年相応に耳は遠くなり、身体も一回りしぼんだかのよう。
年々、ちょこちょこと病院のお世話になることも増えており、もうそろそろ、一人暮らしも難しいのかなと思うこともあります。
そっ、それなのに、今回の1泊2日で、そんな認識が吹き飛んでしまうような出来事があったのです。
それは「卓球」です。
みなさんもご存じのように、富山は雪国ですので、冬の間は、グラウンドなどで遊べません。最近はそうでもないようですが、少なくとも私の子どもの頃はそうでした。
そのため、冬の体育といえば「卓球」オンリーなのです。
さらに、地域で卓球大会なども頻繁に行われており、私の母も大の卓球好き。
しかも、結構、強かったようで、コロナ前は、運動クラブがあり「今日は卓球の日だったから楽しかった」とよく言っていました。それがコロナ禍以降、運動クラブが中止になって、とても寂しかったようです。
その母に、ホテルに着いたとき「お母さん、卓球あるみたいよ」と一声かけると、「ええっ、やるやる!!」と大喜び。
私は、とりあえず温泉に入りたかったので、そのときの母の相手は妹(一応、元卓球部部長)に任せたのですが、食事の後も、母は卓球をやりたいと言い出しました。
「え~、私もうお酒飲んじゃってるからな~」とか言いながら、まさか80代の母よりは動けるだとろうと高をくくっていたのですが、甘かった。
すごいんです!
サーブは早いし、ガンガンカットをかけてくるし。スマホで動画を撮ってやると、「うーん。浴衣じゃあ、動きが今一つだね」などと、プレイに満足いかない様子も、単なるよぼよぼの80代女子ではありませんでした。
それ以上に、一緒にプレイできる嬉しそうな母の笑顔が忘れられません。
仕事柄、私は、よく親の介護の話などをしますが、いくつになっても、親が自尊心を持って、自分が楽しいことができるように支えていきたいと感じた夏でした。