みなさん、ごきげんよう。FP黒田です。
昨日PRESIDENT Onlineにアップされた 「会社員妻との生涯収入差は1億3500万円でも「働きたくない病」の妻たち6タイプ」を読んだ方から、「内容のあまりの稚拙さ、傲慢さに驚き、こちからかご連絡させていただきました」(原文ママ)という大変なお怒りのメールをいただきました。
メールの内容を要約すると、「専業主婦を「働きたくない病」だと言うのをやめていただきたい。外に出てバリバリ働きたい女性もいれば、家庭で、じっくり家事や育児に取り組みたい女性もいる。」ということのようです。
後半は、おっしゃる通りです。ワタクシもそう思います。
前半は、誤解です。ワタクシは、専業主婦=「働きたくない病」なんぞと一言も書いておりません。また、そんなこと露ほども思っておりません。
メールには、
「あなたのような人は、「家事手抜き病」「子育て他人任せ病」ということになりますね。」(原文ママ)
「あなたの考え方はある意味時代遅れです。同じ女性として、同じ母親として、とても恥ずかしく思います。」(原文ママ)
など思わず夫と娘にも見せて、意見を聞いてみたくなる表現がズラリと並んでいましたが、わざわざ、忙しい時間を割いて、弊所HPを検索し、メール書くのであれば、もっとちゃんと最後まで読んで下さい。
ワタクシが言いたいのは、専業主婦がダメで、働いている人が良いということなどではありません。自分が働いているからといって、専業主婦を見下しているわけでもありません。
いずれの選択肢を選ぶにせよ、将来にかかるメリット・デメリットをきちんと見据えてくださいということです。
そして、もうそろそろ「専業主婦VS共働き主婦」といった対立の構図で話をするのをやめませんか?
昨年改正されたパート主婦の「106万円の壁」や今年改正予定の配偶者控除が取り上げられるたびに、「結局、いくらで働くのがオトクか?損益分岐点を教えてください」といったご相談や取材を受けます。
専業主婦の方からは、「なんだか、働かない自分を責められているような気がして肩身が狭い・・・」というお悩みも伺います。
もちろん、シミュレーションをするのはカンタンですが(正直、面倒くさいんですけどね)、実際には、個々のご家庭によって状況はさまざまなので、目安にしか過ぎません。
それよりももっと広く、中長期の視点で女性のキャリアを考えていただきたいのです。
ここ言うキャリアとは、仕事だけでなく人生全体のことを意味します。
専業主婦の人も共働きの人もそれぞれ主義主張があるのは当然ですし、どちらを選ぶかはその人の自由です。その生き方に自信を持っているのであれば、誰に何を言われようが堂々としていれば宜しい。
ただ、ワタクシはFPとして、ちょっと先を予想することができる仕事をしています。
たとえば、独身が楽しくて結婚なんか考えられないという人が、占い師に「今、婚活をすれば、あなたは1年後に良縁に恵まれて、幸せな結婚生活を送ることができます。このまま独身でいれば孤独なさみしい人生を送る可能性が高いでしょう。」とアドバイスされたら、あなたはどうしますか?
婚活をするもしないも、あなた次第でしょう?
独身主義だと相談者に聞いた時点で、占い師はこのアドバイスを告げない方が良いのでしょうか?
あ、FPが占い師ということではありませんからね。(笑)そこを曲解なきようお願いします。